こんにちは。大阪府池田市の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】IBA認定ボディートーク施術士(CBP)の鹿島 佑介です。
子どもの精神的問題に親が関わっていることは多いです。
そんな内容の本をご紹介します。
子どもの精神的問題に親が関わっていることは多いです『子は親を救うために「心の病」になる』おすすめ本
(太字の部分はこの本からの引用です)
『心の発達とは、この世界に心を開いていくと同時に、心の何かを閉じていくプロセスである。「世界とは、こうである」と、世界を理解し、その中で生きて行くのに必要な「心の枠」を作り上げる。それが社会に適応して「大人」になることだ。しかし、大人になってそのプロセスを忘れてしまうと、いつしか、「この世界はこうでしかない」と思ってしまう。そう思うと、解決のできない苦しみや悩みができてくる。』
人は皆、ありがままでは生きていけません。
社会で生きて行くために、男として生きて行くために、女として生きていくために、社会人として生きて行くために、親として生きて行くために、さまざまな信念システムやサブパーソナリティを作り上げていきます。
その信念システムやサブパーソナリティが入ってくる情報を歪ませてしまうのです。
『生まれた時から赤ちゃんに備わっている体の機能を「生命システム」とし、これから地球に適応するために学んでいくであろう心の機能を「心理システム」と呼ぶことにする。生命システムは食べる、寝る、泣く・・・の機能である。心理システムは、人との付き合い方、人生観や、善悪を判断する倫理観などの機能である。』
その「心理システム」はボディートーク療法では信念システム/意識やマトリックスという分野に含まれます。
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生きて行くためには必要な「女性的マトリックス」や「男性的マトリックス」、会社の中やチームなどの「ビジネスマトリックス」や生まれた家族や一緒に住んでいる家族の「家族マトリックス」、特定のグループ内の「グループマトリックス」などがあります。
⇒ 男性的マトリックス・女性的マトリックスについて詳しくはこちら
生きていくためには必要なのですが、そのマトリックス(サブパーソナリティ)やその中の信念システムが症状を作り出したり、その信念システムを含むサブパーソナリティが自身のアイデンティティになってしまうと大問題になります。
会社での肩書がアイデンティティになってしまったり、母親としてのサブパーソナリティがアイデンティティになってしまったりすると大変です。
『心理システムを学び、作り上げていく時に、母親が決定的な影響を与えることは、容易に想像がつくであろう。---子供は母親からのメッセージに合わせて自分の心理システムを作り始める。---- そこから子供は地球上のルールを学び始めて、次第に、親との付き合い方、人との付き合い方、社会のルール、善悪の判断、価値観をどん欲に学び、取り込んでいく。この時期に母親から教えてもらったことは、その子の一生を方向づける。』
信念システムは母親の影響が大きいですね。
母親から言われたこと、教えられたことが否定的ルールになり信念システムになっていきます。
男の子であれ女の子であれ、信念システムに影響するのは主に母親です。
⑴「乳幼児期」心身ともに親と一体の時期(0~3、4歳)
⑵「学童期」親と一緒に生きる時期(4、5歳~12歳)学童期の子どもは親に従い、親の期待通りに生きようとし、親の生き方を取り入れる。--- 親の「心の矛盾」が大きいと、それを取り込んだ子供は親と同じ苦しみを生き始める。抱え込んだ心の矛盾は、次の思春期になって爆発する。親が生き方を修正して親自身の苦しさを取ってくれなければ、自分の苦しみも取れない、と知っている。
⑶「思春期」親から精神的に自立していく時期(12歳~20歳ころ)子は思春期を通り抜けて、長くかかえてきた心の矛盾を解決し、人生の後半を生き直す。親は子に救われる。
⑷「成人期」適応が完成し、社会の中で生きる時期(20歳ころ~)
⑸「宇宙期」「この世界」を抜け出す時期(成人期以降~)
親と一体になっている乳幼児期がやはり一番影響を受けますね。
トラウマの根っこのほとんどがこの時期にありますが、当然のことながら記憶に無いことなので厄介です。
思春期に解決できなかった問題を引きずっている親子もいますよね。
思春期は親にとっても子どもにとっても重要な時期です。
親が子離れできるか、子が親離れできるか、お互いに心の矛盾を解決し自立できるかが重要なんですね。
『不登校・引きこもりの原因には大きく分けて3つある。
①発達障害
②統合失調症
③親子関係(社会的引きこもり)
不登校・引きこもりの最中には「家庭内暴力」が起こることが多い。--- 親がただ暴力を止めるだけの対応をしていると、暴力はどんどん激しくなる。逆に、子どもの要求に従っているだけでも暴力は収まらず、事態は長引くだけである。--- 止めようとすればするほど、やっぱり分かってくれないんだと暴力がエスカレートするし、反対に目先の子どもの要求に従っているだけでも、子どもの要求に従っているだけでも、子どもは納得せず、不満はつのる。--- そこに、我慢してきた子どもの気持ちがあり、知らず知らずに我慢を押し付けてきた親の生き方がある。親がその関係を理解できるようになれば、間もなく暴力は収まる。--- 親のために生きてきた気持ちが強ければ強いほど、親がそれを理解しなければしないほど、暴力は激しくなる。思春期は子どもが親から精神的に自立していく時期である。学童期に必死に親の生き方を学び取ったので、思春期に至った時に、「子の生き方」はほぼ「親の生き方」と一致している。これから自立しようとする時に、受け継いだ「苦しみ」を解決しておきたい。自分の「苦しみ」がとれるためには、親の「苦しみ」がとれていないといけない。しかし、親の心の矛盾は長い間封印されてきた。その思い封印を解くためには、子どもは「心の病」になる。必死に訴えるのは、残していく親が心配だからだし、自分が先に進めなくて辛いからである。この二つは同じものだ。二つの問題を解決して、子は自立する。親子の根本的問題が解決できれば、引きこもりの子どもたちは学校に行く。』
例えば子供の不登校の問題は、両親の問題であることは多いです。
解決するためには両親がそれに気づくことが大事です。
気づけば子供の不登校は治ります。
ですので逆を言えば、不登校を治すには親が変わらなければ治らないということです。
大人ならば親の影響をガードする能力を高めればいいのですが、子どもの場合はそうはいきません。
自立していないので逃げ道もありませんからね。
『親が子に期待するものは、自分が求めて得られなかった生き方である。ピアノを習えなかった親は、子どもにピアノを習ってほしいと思う。小さなころに親が一緒に遊んでくれなかった人は、子どもと一緒に遊ぼうとする。』
私自身にまさしく当てはまりますね。親とあまり遊んだ記憶がありません。
私は娘との関係の中でその記憶を埋めようとしている感じはしますね。娘に一緒に遊んでもらっている感じですね(笑)
早く子離れしないとまずいですね。
子どもの問題のほとんどは親の問題です。