こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅のホリスティック療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
最近、低FODMAP(フォドマップ)という食事法をして、腸の問題(SIBO=小腸内細菌増殖症)を悪化させている人がおられます。
低FODMAP(フォドマップ)食でSIBO(小腸内細菌増殖症)が悪化!?
私は、この食事法を100%否定しているわけではありません。実際に役に立つ人もいます。
小腸を強くすれば病気にならない 今、日本人に忍び寄る「SIBO」(小腸内細菌増殖症 [ 江田証 ]
この本は、SIBOのことと、低フォドマップ食事法のことが書かれています。
SIBOとは?
SIBOとは、腸内細菌異常増殖症候群のことで、腸に悪玉の細菌が異常増殖している状態です。
SIBO(腸内細菌異常増殖症候群)による症状
- ガスがたまる
- 膨満感
- 腹痛
- 便秘
- 下痢
- 便秘と下痢を繰り返す
などです。
私個人的な感想でいうと低フォドマップ健康法は、
- 役に立つ人は、腸の問題のある人の5%くらい(適当です(笑))
- 役に立たない人は70%くらい
- 腸の環境が逆に悪くなる可能性がある人、は25%くらい
という感じです。
低フォドマップ食事法とは?
フォドマップ(FODMAP)とは、発酵性の糖質を指しています。
- F(fermentable 発酵性)以下の4つの糖質
- O(oligosaccharides オリゴ糖:ガラクトオリゴ糖とフルクタン) レンズ豆などの豆類、小麦、玉ねぎなど
- D(disaccharides 二糖類:二糖類に含まれる乳糖、ラクトース)牛乳、ヨーグルトなど
- M(monosaccharides 単糖類:フルクトース)果実、蜂蜜など
- A(and)P(polyols ポリオール)マッシュルーム、人工甘味料(キシリトールなど)など
これらのものが、腸の悪玉菌の餌になってしまうケースがあるのです。
この中で、ほとんどの人に役立つのは牛乳、ヨーグルトを摂らないこと、です。
低フォドマップ食事法を試す前にやるべきこと
腸の問題がある人は、まずはプロバイオティクスやプレバイオティクス、シンバイオティクスを試してみてください。
腸内細菌バランスの問題がある人で、オリゴ糖や食物繊維が役立つ人の方が多いです。
こういう人は当然、低フォドマップ食事法は腸の環境悪化につながります。
この本に書かれているベルベリンというハーブは、日本人には合わない人が多いです(欧米人は役立つ人が多いかもしれません)。
プロバイオティクスとは?
プロバイオティクスは、乳酸菌をそのまま摂取する方法のことです。
プレバイオティクスとは?
乳酸菌を取り入れなくても、腸内の乳酸菌を増やす方法があります。
腸内細菌のエサになるものを取り入れます。
これをプレバイオティクスと呼びます。
乳酸菌のエサになるものフラクトオリゴ糖
- にんにく
- 玉ねぎ
- ごぼう
など。
ペクチン
- リンゴの皮
- その他、果実の皮
イヌリン
- 菊芋
- アーティチョーク
- ダンデリオンルート(ダンデライオンルート = タンポポの根のハーブ = タンポポ茶)
善玉菌生成物
乳酸菌が生成した乳酸などの乳酸菌生成物を摂取したり、酪酸菌が作る酪酸を摂取するという方法もあります。
食物繊維
その他、緑黄色野菜の食物繊維
シンバイオティクス
シンバイオティクスとはプロバイオティクス(乳酸菌)にプレバイオティクスを混ぜたものです。
低フォドマップ食事法が役に立つケース
プロバイオティクスやプレバイオティクス、シンバイオティクスを摂取すると、まれにガスが増えたりして腸の症状が悪化するケースがあります。
こういうケースには、低フォドマップ健康法が役に立つ可能性があります。
低フォドマップ食に変えても、悪化もしないし改善もしない場合は、低フォドマップ食事法は役立たない可能性があります。
その場合、腸が悪くなる原因は別にあるということになります。
例えば、
- 内分泌系の異常による胃腸の動きの問題
- 消化酵素の問題
- アレルギー
など。
低FODMAP(フォドマップ)健康法が役に立たないケース
私個人的な意見としては、腸の中が過剰にアルカリ性や酸性に傾いている人はプロバイオティクスやプレバイオティクス、シンバイオティクスを行っても善玉菌が増えず、特に酸性に傾いている人は逆に悪玉菌が増えてしまうのではないか、と勝手に思っています。
その場合は、消化酵素の問題が影響して、腸内のPhが狂ってしまっていることが多いです。
- 胃酸不足による腸内のアルカリ化
- 膵液や胆汁酸不足(+胃酸過多)による腸内の酸性化
などです。
SIBOの疑いがある人へまずはプロバイオティクスやプレバイオティクス、シンバイオティクスを試してみてください。
全ての健康法に言えることですが、自分にどの健康法が合うかわからない場合は、
- 偏った健康法は、自己判断で一か月以上行わない。
- 自分に合った食事法が分からない場合は、できるだけバランスよく30品目を目標にできるだけ多種類の食品を摂取する。
ということです。
全ての人に役立つ健康法はありませんから、この本としては何の問題もありませんし、役に立つ人も必ずいます。
低FODMAP(フォドマップ)が役に立つ人も実際にいますが、一か月以上続けるのは避けた方がいいかとは思います。