こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は栄養学に関する一般書のご紹介です。
オーソモレキュラー療法(分子整合栄養医学)の考え方が満載という感じの本です。
著者は歯医者さんで、奥様の病気を治そうとたくさん勉強し、栄養療法で奥様が治ったのをきっかけにそれを広める活動をされているようです。すごいですね!!
書いてあることすべて正しいとは思いません。そもそもすべての人に合う理論なんてありませんからね。
基本的には私はすでに知っていることが多いですが、一般の方にわかりやすく書かれているのでオススメです。
その中で、いくつかご紹介します。
書いてあることすべて正しいとは思いません。そもそもすべての人に合う理論なんてありませんからね。
現代人の多くの胃酸はpH4前後と酸性度が弱くなっている
『一昔前は、胃酸の強さを測るとpHという指標を用いると(数値が低いほど強い酸性、7前後が中性、7以上がアルカリ性)pH2くらいであったと言われています。それに対し現代人の多くの胃酸はpH4前後と酸性度が弱くなっていると言われています。』
当院で胃酸過多のケースは非常に少ないにも関わらず、胃薬(胃酸を減らす薬)を飲んでいる方が多いです。
実は胃酸を増やす薬は日本では認証されておらず、しかも胃酸を測る機械を持っている病院はほとんどないそうです。
胃酸のpHが上がると胃の中のピロリ菌などの細菌が増え、慢性炎症を起こすだけではなく免疫を疲弊させる原因となります。
その他の役立つ健康情報
『ほとんどの病気は栄養不足で起こります』
ほとんどというのは言い過ぎですが、栄養不足で起こる病気は多いですね。
『食べ物を変えるだけで細胞から元気になる!それが毒消し食です。』
食べ物は現代人にとって本当に大きな影響を与えています。
完璧にすることは不可能ですが、近づけることはできます。
例えば30品目を目標にすることによって体に悪いもの、合わないものの量を減らすことができます。
『毒消し食の基本栄養素「タンパク質・ビタミンB群・ヘム鉄」』
ヘム鉄は肉に含まれています。
ヘム鉄やそれ以外の鉄はサプリメントで摂取するのは危険です。
肉を取っていれば大丈夫だと思います。
『腸内環境を整えるデトックスとして食物繊維(サイリウム)で腸内洗浄をする』
サイリウムとはオオバコというハーブのことです。
オオバコは不溶性の食物繊維が多すぎるのでお腹を壊すケースがあります。
ですので当院ではあまり頻繁には使用しません。
水溶性食物繊維を多く含むバードックルート(ゴボウ)やリンゴペクチン(リンゴの皮に含まれる)のほうがよく使いますし、おすすめです。
『口腔内フローラを整える歯磨き、食後の前後にほうきで汚れを払うように歯磨きをする。歯磨き粉は使用しない。』
歯磨き粉を使用しないのが一番です。
私はたまたま中学一年生から歯磨き粉は使っていません(歯磨き粉をやめたら慢性の口内炎が治ったからです)。
『歯肉や歯周組織に炎症が生じると、炎症性サイトカインが産生されて全身を回るほか、血管透過性が増し、充血を起こし、歯周ポケットから本来からだの内部にいなかったはずの細菌が侵入します。』
当院でも慢性の細菌感染により慢性的な炎症が起こり、免疫力が疲弊しているケースをよく見かけます。
そういう場合、当院でおすすめする口内環境改善方法は、バイオガイア社の乳酸菌タブレットをなめることです。
『脳はコレステロールの塊と言っても過言ではありません。脳には千数百億個もの神経細胞があり、神経はコレステロールに包まれています。もし、コレステロールが不足してしまうと、神経伝達がうまくいかなくなります。またコレステロール薬は心臓にも悪影響を及ぼします。コレステロール薬を飲むとCoQ10が半減してしまいます。CoQ10は心臓で多く使われている成分なので、不足すると心臓が機能せず不整脈のような症状がでます。
コレステロールを作るのを阻害すると同じ生産ラインにあるCoQ10の生成も阻害されるのです。
コレステロール薬を飲むとアルツハイマー病やパーキンソン病になりやすという統計データもたくさんあります。
すべての人に合うわけではありませんが、とてもわかりやすく一般向けの栄養学の本としては最高ランクだと思います。