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ミネラル 栄養療法 鉄のデトックス

鉄は重要な栄養素ですが過剰になると毒にもなる栄養素~鉄をコントロールするホルモン「ヘプシジン」

投稿日:2020年10月7日 更新日:

こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。

鉄という栄養素は非常に難しい栄養素です。

何故難しいのか、というは今の栄養学の最前線を見ているとわかります。

ある栄養学の団体は「鉄が不足している人が多いので鉄をしっかり摂れ」と言っていて、ある栄養学の団体は「鉄は強力な活性酸素を発生させるので鉄剤や鉄のサプリメントは注意が必要」と言っています。

どちらが正解なんでしょうか?

鉄サプリメント

TheDigitalArtist / Pixabay

 

 

鉄は重要な栄養素ですが過剰になると毒にもなる栄養素~鉄をコントロールするホルモン「ヘプシジン」

まずは鉄のコントロールの全体像から説明します。

 

鉄のコントロールの全体像

  1. 骨髄が腎臓からエリスロポエチン(赤血球を増やしてという指令)を受けとると、赤血球は数を増やしていきます。
  2. 赤血球は酸素を運ぶためにヘモグロビンが必要なのですが、ぞの材料として鉄が必要になります。
  3. そこで赤血球は「エリスフェロン」というメッセージ物質を出します。それを肝臓が受け取り貯蔵鉄を放出します。
  4. さらに肝臓はヘプシジンというメッセージ物質の放出量を減らし、小腸での鉄の吸収を促進します。

 

鉄代謝制御ホルモン「ヘプシジン」とは?

ヘプシジンは鉄代謝をコントロールしている肝臓がつくるペプチドホルモンです。

ヘプシジンは血中の鉄量、肝臓の鉄量などを監視し、小腸での鉄吸収をコントロールしています。

血液中の鉄濃度の恒常性を保ち、体内の鉄が過剰にならないようにしています。

 

鉄の役割

鉄はケイ素・アルミニウムに次いで地球上に多い鉱物でさまざまなものに利用されています

鉄は人にとって必須の栄養素です。

人は約2.5~3gの鉄をからだの中に持っています。そのうち2/3は酸素を運ぶヘモグロビンに、10%は筋肉(ミオグロビン)に、残りは肝臓、脾臓、骨髄、腸などに貯蔵されています。

 

鉄は主に、

  • ヘモグロビンの材料
  • 酵素の産生

に使われます。

 

鉄が不足すると…

鉄が不足すると、下記のような症状が起こるかもしれません。

  • 貧血
  • めまい
  • 疲労感
  • 集中力低下
  • 記憶力低下
  • うつ状態
  • 発育障害

など。

 

鉄を含む食べ物

鉄を含む食べ物としては、

  • 緑黄色野菜
  • 海藻類

などがあります。

 

鉄が不足する原因

鉄が不足する原因としては、

  • 胃酸不足による吸収不全
  • 紅茶は鉄分の吸収を抑えます。
  • 鉄は肝臓のヘプシジンというホルモンで吸収が抑制されます。

等が考えられます。

鉄の摂取不足は理論上はあり得ないですが、上記のような理由で不足することがありえます。

 

ヘプシジンの分泌が増える理由

ヘプシジンの分泌が増える理由は、

  • 肝臓に過剰に鉄が蓄積し抗酸化がうまくいかないとき
  • 悪玉細菌感染(細菌は鉄を利用して増えるため悪玉細菌が増えると肝臓はペプシジンの量を増やし鉄の吸収を抑えます)

などです。

 

過剰な鉄の影響

鉄は酸化しやすく、酸化した鉄が強力な活性酸素(ヒドロキシラジカル)を発生させるため、大きな問題を引き起こすことがあります。

過剰な鉄は蓄積し炎症を引き起こします。

蓄積しやすい場所は心臓や肝臓です。

鉄は蓄積し、

  • 心不全
  • 肝硬変
  • 自己免疫疾患
  • COPD
  • 脳疾患
  • 子宮内膜症
  • 喘息

などを引き起こす可能性があります。

 

鉄は必要なものですが肝臓にとって鉄は毒にもなるので、小腸での鉄の吸収を抑えるペプシジンというホルモンを分泌し、鉄の吸収を抑えているのです。

 

鉄の害

鉄の害としては、

  • 鉄がピロリ菌などの胃の悪玉細菌のエサになってしまったり、悪玉菌のカンジダ菌のエサになってしまう
  • 炎症を引き起こす(例えば、喘息や心臓病の一因ともいわれています)
  • 免疫細胞を暴走させ慢性炎症や自己免疫疾患を引き起こす可能性があります。
  • 強力な活性酸素(ヒドロキシラジカル)を発生させる
    ⇒ 活性酸素について詳しくはこちら
  • 肝臓に負担をかける(肝臓がヘプシジンというホルモン用物質を使って腸での鉄吸収を抑えています。肝臓にたまった鉄は、活性酸素を発生させ肝硬変を引き起こす原因になります。)
  • 悪性腫瘍は鉄をエネルギー源にします

などがあります。

 

鉄が蓄積する原因(+ヘプシジンが抑制される原因)

鉄が蓄積する原因(+ヘプシジンが抑制される原因)としては、下記のようなものがあります。

  • 肝臓機能の低下(抗酸化物質の生成などの問題)
    ⇒ 肝臓機能低下について詳しくはこちら
  • 抗酸化物質の摂取不足(ビタミンVなど)
    ⇒ 抗酸化物質について詳しくはこちら
  • 鉄剤や鉄の強化された食品の摂取
  • 低酸素状態(有酸素運動不足、睡眠時無呼吸症候群など)
  • 悪性腫瘍や慢性炎症による低酸素誘導因子(HIF)により、エリスロポエチンが亢進して赤血球が増加します。ヘプシジンも抑制されるため腸からの鉄の吸収が高まります。

 

鉄をデトックスする方法

鉄をデトックスするには、肝臓そのもの機能を上げることと、鉄が発生させる強力な活性酸素ヒドロキシラジカルを無害化することが重要です。

ビタミンPの一種であるケルセチンを鉄剤や鉄のサプリメントを同時に摂取すると、鉄剤の害を防ぐことができます。

ケルセチン
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ケルセチンはビタミンCをリサイクル使用するのにも重要な栄養素です。

抗酸化物質ビタミンCを同時に取るといいかもしれません。

ビタミンCサプリメント

ビタミンC(アイハーブ)

 

鉄に関するおすすめ本

鉄も毒性のあるミネラルです。蓄積するとさまざまな悪さをします。

鉄が少なめな方が長生きできるのでは、という説もあるくらいです。もちろん不足しすぎるとさまざまな症状を起こしますが、それでも鉄剤を取るのは危険です。

鉄が吸収しにくい原因、鉄が錆びてしまう原因を取り除かないと鉄剤をとっても利用できないばかりか悪玉細菌を増やす原因になったり、蓄積して全身に悪さをする原因になります。

 

鉄のことについて書いてある面白い本を三冊ご紹介します。

迷惑な進化
迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか

 

この本には鉄の代謝がうまくいかなくなる遺伝子を持った人がなぜ、生き残っているのか?という話しが載っています。

結論からいうと、アフリカ地域ではペストという伝染病で大勢の方が無くなるのですが、この遺伝子を持った人はペストにかからなかったからだそうです。

鉄は細菌にとって一番の栄養になります。その鉄が無いために細菌が増えないのです。

こういう鉄の代謝がいまくいかない遺伝子を持つ人たちは肝臓にどんどん鉄がたまってしまうので、瀉血(しゃけつ:血を抜く)すると体調が良くなるそうです。

瀉血療法は3000年前から世界中で行われてきた治療法で18~19世紀まではさかんに行われていました。

瀉血によって血液を抜くと、鉄を含むヘモグロビンが減ります。減少したヘモグロビンを補うため血を造ろうとし、造血作用が働きます。そのとき、肝臓に過剰に蓄積された鉄が造血に使用され、肝臓の中の鉄が減少するという治療法です。

女性の経血はまさに瀉血療法ですね。男性の場合は昔は怪我などの出血により血液が失われることが多かったのですが、現代社会では血を流すことも減ってきたので瀉血療法が必要なのかもしれません。

それがたった100年で西洋医学の台頭により瀉血療法はほとんどなくなってしまいました。3000年も続いた先人の知恵を科学的根拠がないという理由であっという間に滅ぼしてしまう・・・。何とも言えませんね。

今でも一部の地域では瀉血療法は行われているようです。

http://apital.asahi.com/article/sakai/2013080500006.html

 

また風邪の時に元気をつけさせようとして、栄養を無理やり取らせるのは逆効果になります。鉄が増えると細菌やウイルスが増えます。食欲がなくなるのは鉄を絶って細菌やウイルスが増えないようにするためなのです。

胃にピロリ菌などの細菌が増えると食欲がなくなるのはそのためなのです。

鉄代謝異常は遺伝性だけではありません。肝機能低下でも起こります。例えば海外では肝臓ガンに鉄のキレート剤(解毒剤)を使うこともあるそうです。

 

この本にも鉄のことが少し載っています。

病気の真実
医者が患者に教えない病気の真実 (幻冬舎文庫) [ 江田証 ]

 

もちろんすべとの方に鉄がダメというわけではなく、胃酸不足により鉄の吸収不全が起こっていたり、紅茶の飲みすぎにより鉄の吸収が阻害されていたりする場合は摂ったほうがいいケースもあります。ですが、それならその根本原因を改善したほうがいいですね。

 

最後にもう一冊ご紹介します。

人体の不思議
宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議 (講談社現代新書) [ 吉田 たかよし ]

 

鉄のことについては「鉄をめぐる人体と病原菌の壮絶な戦い」の章に詳しく書かれています。

結論からいうと、人体が意図的に、わざと貧血にしているということが最新の研究でわかった、という話しです。

鉄は地球上で一番多い鉱物なので、本来その鉄を取り入れるのは簡単なことです。ところが鉄は諸刃の刃で病原菌の栄養にもなってしまうんです。そこでトランスフェリンというたんぱく質が鉄と協力に結合することで病原菌に鉄を奪われないようにしているそうです。

母乳に多く含まれるラクトフェリンは鉄結合力が強く、赤ちゃんを細菌感染から守っているそうです。

鉄が少ないというのは人体の細胞にとってはつらいことです。ただし感染症で死ぬよりはるかにましです。そこで死なない程度にわざと鉄を減らすことにした、というのです。実際に細菌に感染すると肝臓がヘプシジンという物質を作り腸粘膜からの鉄の吸収を抑えているそうです。

医学会の中で初めて感染症と鉄の関係を指摘したのがフランスの内科医で1861に発表されたそうです。結核患者が鉄不足になっているので、鉄剤を投与すると結核患者の容態が悪化することを発見しました。はっきり認められたのはその1世紀後で、ソマリアの難民キャンプで貧血の治療に鉄剤を使った患者に深刻な結核やマラリア、ブルセラ症といった感染症に次々にかかってしまったことからアメリカの教授が証明したそうです。

他にも貧血の多い遊牧民に鉄剤を与えたら貧血は減ったものの感染症が蔓延した事例も書かれています。

毎月月経があるのも、子宮を清潔な状態に保つことで、卵管采からの病原菌の進入を阻止することが理由とされていますが、さらに鉄分が少ない状態に維持することで病原菌が繁殖しにくい環境を保つ意味もあるそうです。

女性の経血にも大きな意味があるんですね。

 

鉄というミネラルは本当に不思議です。

 

当院でのフィシオエナジェティック検査での臨床でも、鉄剤や鉄のサプリメントで胃の細菌が増えてしまっている方が多く見られます。

⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら

 

それだけではなく肝臓に鉄がたまり、その鉄が活性酸素を大量に発生させ、疲労感の原因になったり、肩こりになったり、例えばヘルペスウイルス活性化などの免疫力低下につながっている方もいます。

 

とりあえずは貧血でも鉄剤を取るのは要注意ですね!!

 

鉄の関する記事

 

 

 

※当院でおこなうフィシオエナジェティック検査は医学的な検査ではありません。どうすれば解決するのかはわかりますが、診断は基本的には行いません。あくまで診断については医療機関でお願い致します。

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