こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅のホリスティック療法整体院【関西カイロプラクティック】 IBA認定ボディートーク施術士(CBP)の鹿島 佑介です。
当院でおこなっているボディートーク療法の中でよく出てくる問題として脳脊髄液の流れの問題があります。
脳脊髄液という言葉は一般的にはあまり聞かないと思いますので、簡単に説明したいと思います。
脳脊髄液とは?
脳脊髄液とは、脊髄や脳を取り囲んでいる空間を循環する無色透明な体液(リンパ液の一種)です。
この脳と脊髄は髄膜という膜に おおわれていて、この膜の間を脳脊髄液が循環しています。
髄膜は3層の膜から構成されており、1番外側が硬膜、次にくも膜、最も内側が軟膜です。
そして脳脊髄液は、このくも膜と軟膜の間のくも膜下腔という隙間を循環しています。
脳脊髄のリンパ液的な役割がありますが、通常はリンパ系とは別の独自の循環系です。
脳脊髄液の役割
脳脊髄液の役割としては、
- 脳や脊髄を外傷や身体的衝撃から保護する
- 脳の水分含有量を調節する
- 神経伝達物質やホルモン、栄養素、老廃物などを輸送する
などがあります。
脳脊髄液の循環
脳脊髄液は側脳室の脈絡叢(みゃくらくそう)で産生・分泌されます。
その量は日量約500mlで、脳内を循環します。
全髄液腔の容積は約150mlですので、1日で3~4回入れ替わります。
髄液は主に上矢状静脈洞内に突出するクモ膜顆粒で吸収され静脈に戻ります。
脳脊髄液の流れが悪くなると・・・
脳脊髄液の循環不全は頭痛などの不定愁訴の原因になります。
- 頭痛
- 脳機能低下(抑うつ症状などの精神症状、頭がぼーっとする、記憶力低下)
- 自律神経機能低下(胃腸障害など)
- 内分泌機能低下(視床下部 ⇒ 下垂体 ⇒ 甲状腺機能低下 ⇒ 副腎機能低下)
なぜ脳脊髄液の循環が悪くなるのか?
脳脊髄液の循環が悪くなるのは理由があります。
- 上部頸椎部の歪みにより流れが阻害される
⇒ 上部頚椎カイロプラクティックについて詳しくはこちら - 脳の血流不足(降圧剤の影響・甲状腺機能低下・副腎機能低下・心臓機能低下など)
- 脳の動脈や静脈(静脈洞)の流れの問題
- 神経伝達物質ノルアドレナリンの過剰
など。
1,上部頸椎部の歪みにより流れが阻害される
頭蓋骨の動きや背骨から尾骨の動き合わせて流れています。
その動きに問題があると流れが悪くなります。
頭蓋骨の動きの中でも一番重要な部分がSBジャンクション(SBS)です。
2,脳の血流不足
脳脊髄液は血液からつくられます。
脳の血流が悪くなり血液が不足すると、脳脊髄液も減少します。
心臓の問題や動脈硬化、降圧剤の服用、副腎機能低下(アドレナリン不足)、甲状腺機能低下などにより脳の血流が不足することがあります。
3,脳の動脈や静脈(静脈洞)の流れの問題
側脳室へ行く血液循環が悪いと、脳脊髄液が作られなくなります。
脳脊髄液が出ていく静脈洞の循環が悪くなると脳脊髄液の吸収がうまくいかなくなります。
4,脳神経伝達物質ノルアドレナリンの過剰
脳神経伝達物質ノルアドレナリンが過剰になると脳脊髄液の産生が減り、脳脊髄液の流れが悪くなる可能性があります。
原因不明の頭痛などの不定愁訴の原因はもしかしたら脳脊髄液の循環不全かもしれません。お気軽にご相談ください。