こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
私事ですが、去年の秋からゴルフ完全復活。
約20年前にイップスになりやめたゴルフ。去年の秋に誘われたゴルフでパター普通に打てたのでゴルフ復活。
復活当初はスコアはどうでもいいと思っていたのですが、そうはいかなかったみたいで、1回良いスコアが出た次のラウンドでイップスも復活笑
そして長尺に変更。
最近はパターの時に旗を立てたまま打つので、旗を思いっきり打ってしまう。
同伴の方に笑われる。
どうしてもインパクト前にいったんブレーキがかかって、そこからアクセルがかかるので極端に大きなフォローを取ってしまう。
ここからちょっと専門的な話をします。
イップスの原因の一つは大脳基底核
イップスはメンタルが弱いからと思われがちですが、当院で行っているフィシエナジェティック検査で調べるとメンタルがメインの原因ではなく、
脳神経機能の問題(大脳基底核の問題)による不随意運動(局所性ジストニア)+ 緊張(パニック障害(扁桃体の過活動や交感神経系の過剰など)+メンタル)
であるケースが多いです。
筋肉や行動のアクセルとブレーキのコントロールをしているのが脳の大脳基底核です。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
イップスは元々ゴルフ用語
イップスは正式な病名ではなく俗語のようなものです。
イップスはもともとはゴルフのパッティングにおいて手が動かなくなる症状のことが語源です。
ですが現在はさまざまな問題もイップスの一種と言われています。
例えば、
- 陸上競技のぬけぬけ病
- そのほかの陸上競技でのイップス(高跳びや幅跳びの踏切り、短距離のスタートなどなど)
- 野球の投球や捕球、送球などのイップス
- テニスのトスがあげられなくなるトスイップス(知らないですが卓球でもイップスになりそうですね)
- スケート競技でジャンプが飛べなくなるイップス
- その他のスポーツ全般でのイップス(体操競技、バレーボールのサーブ、ゴルフのドライバー、などなど)
- 人前で話せないどもり癖などのイップス
- 音楽の演奏ができなくなるイップス
などなど様々なスポーツ競技や行動、職業などで起こりえます。
イップスは大脳基底核の問題による局所性ジストニア
イップスを医学用語的に言うと「局所性ジストニア」で、主に脳の大脳基底核という部分が関与していることが分かってきています。
大脳基底核は行動・筋肉のアクセルとブレーキのコントロールをする場所です。
そのアクセルとブレーキのコントロールができなくなり、アクセルとブレーキを両方踏んで動けなくなってしまったり、急発進してしまったり、急ブレーキがかかったり、筋肉が硬直したり、震えたりするのです。
これは自分の意識とは関係なく動くので不随意運動と呼ばれます。
アクセルとブレーキのバランスをとることが大脳基底核の仕事です。
大脳基底核は複数の部位で成り立っており、問題が起こる場所により症状は違い、行動に影響すると強迫性障害のような症状を起こすこともあります。
大脳基底核は、たくさんの部分の総称で左右対称に2つずつあります。
- 尾状核(尾状核と被殻を合わせて線条体と呼びます)
- 被殻
- 視床下核
- 黒質(中脳の一部でもあります)
- 淡蒼球(内節、外節)
- 内包
- 側坐核
- マイネルト基底核
イップスは不随意運動と緊張により起こる
緊張することは誰にでもありますが、緊張すればイップスになる訳ではありません。
緊張 + 不随意運動 なんです。
緊張の原因はさまざまです。
- パニック障害(神経伝達物質ドーパミンやノルアドレナリンの過剰、ギャバの抑制、アドレナリンやコルチゾールなど交感神経を刺激するホルモンの問題など)
- 扁桃体の過活動
- メンタル(精神的問題・トラウマなど)
神経伝達物質ギャバを増やす精神安定剤がイップスを緩和させるケースもあるそうですが、長期間続けると禁断症状?離脱症状?により逆に悪化していくのでおすすめできません。
ジストニアではないですが、例えばパーキンソン病による手の震えやチック症という不随意運動を引き起こす病気があります。
これは自分の意志で止めようと思っても止まりません。
逆に意識すればするほど緊張すればするほど、震えなどの不随意運動はひどくなります。
ですのでイップスはメンタルが全く関係ないということではありませんが、根本原因はジストニアによる不随意運動であることがほとんどです。
緊張はそれを悪化させる要素ではあります。