こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
今日は、健康に関する本のご紹介です。
エキソルフィン(モルヒネ様物質)を避けてください~小麦の「グリアドルフィン」と牛乳の「カソモルフィン」
パンと牛乳は今すぐやめなさい! 3週間で体が生まれ変わる [ 内山葉子 ]
当院でも、パンと牛乳を避けてください、ということがよくあります。
もちろん、全員がパンと牛乳を避けて、健康になるわけではありません。
何故なんですか、とよく聞かれます。
それについては、この本に載っていますが、パンと牛乳に関して、本に書いてある以外にも問題がありますので、最後に説明します。
牛乳の問題点
牛乳の問題点をあげてみます。
牛乳に含まれるたんぱく質「カゼイン」
『私たち人間の体にとって、牛乳・乳製品に含まれるカゼインは、非常に消化しにくく、腸と体に負担をかける物質です。』
牛乳は本来、牛の子供が飲むものですからね。
乳製品に含まれる乳糖に不耐性!?
『日本人は2歳を過ぎると乳糖不耐性が増え、腸と体に負担をかける。』
日本人の8~9割の人が、乳糖不耐性と言われています。
これは、遺伝的問題ですので、飲み続けても飲めるようにはなりません。(※日本人が乳製品を飲み続けていれば、何世代か時がたつと腸内に乳糖を分解する腸内細菌が増えてきたり、遺伝的に獲得する可能性はありますが…)
牛乳は骨粗鬆症の原因になる!?
『牛乳のカルシウムは人体ではほとんど利用されず、それどころか骨からカルシウムを溶け出させることがわかっています。』
日本の研究でも乳製品を取っている人の方が、骨折が多いというデータもあります。
それよりも、一番の問題は、乳製品に含まれているカルシウムがどこに行っているか、です。
血管に蓄積すれば動脈硬化、関節に蓄積すれば関節の石灰化による関節炎、など、さまざまな問題につながるのです。
牛乳にモルヒネ様物質!?
『牛乳のカゼインからもエキソルフィン(モルヒネ様物質)ができます。小麦のグルテンから不完全に分解されてできるエキソルフィンは「グリアドルフィン」、牛乳のカゼインから不完全にできるエキソルフィンは「カソモルフィン」といいます。作用はほぼ共通していて、脳内でモルヒネのような作用をします。そして、牛乳・乳製品をとると、翌日もとりたくなるという「中毒症状」を起こします。』
無意識に、乳製品や小麦製品が食べたくなるんですね。
牛乳がガンの原因になる!?
『牛乳には、本来、牛の赤ちゃんが体重を一日に1kg増やすために必要な成長ホルモンが含まれています。この成長ホルモンは「IGF-1」と呼ばれるものです。IGF-1と乳ガン・前立腺ガンなどの関連を報告する論文は多く見られます。』
IGF-1はインスリン様成長因子と呼ばれ、人が体内でつくる成長ホルモンが、肝臓によって変化した物質です。
成長ホルモンを遺伝的に作れない人がガンになりにくいのは、IGF-1が少ないから、ということがわかってきています。
牛乳の質の問題
『牛に、遺伝子組み換え成長ホルモンや、抗生物質が大量に投与されている害、エサに遺伝子組み換え穀物を与えられている害などは、当然考慮すべきことになります。』
牛乳を飲んでいる人は、検査しているから大丈夫と思っているかもしれませんね。
でも、検査なんてしてませんよ!!
小麦の問題点
小麦の問題点を上げてみます。
小麦に含まれているタンパク質「グルテン」の問題
『小麦粉には、含まれるグルテンの質と量によって、強力粉、中力粉、薄力粉があり、パンに使われているのは、最もグルテンが多い強力粉です。』
『よりフワフワした食感を引き出せるように、昔の小麦より多くのグルテン(を構成するグリアジンとグルテニン)を含んでいます。』
グリアジンとグルテニンが、水と合わさることによりグルテンに変化します。
人は、よりグルテン濃度が高い品種を、品種改良により生み出してきました。
古代種の小麦には、グルテンが少ししか含まれていないそうです。
『小麦のグルテンと、人のいくつかの臓器や体内物質とは、その構造がよく似ています。』
『小麦のグルテンの一種であるグリアジンと、私たちの脳の小脳の一部のアミノ酸 -途中省略- 8個のアミノ酸のうち、半数が共通しています。』
『グルテンを攻撃目標として作られた抗体が、私たちの小脳の組織を、敵と見誤って攻撃してしまうのです。』
グルテン小脳失調症という病名もあります。
小脳機能が低下すると、バランス能力や運動能力に問題が起こります。
『グルテンからできるエキソフィンには、酵素を阻害する作用があります。特に、行動異常や免疫機能に関連したり、腸のカビの増殖を防いでくれたりする酵素の働きを阻害します。』
『グルテンからできるエキソフィンは、栄養的な代謝の面でも害をもたらします。「メチレーション回路」を回すための重要な物質の一つが、アミノ酸の一種である「システイン」です。ところが、グルテンからできるエキソフィンには、システインが体に取り込まれるのを阻害する作用があります。』
代謝に影響するため、疲れやすいなどの問題が起こります。
免疫異常の原因にもなりますので、自己免疫疾患にもつながります。
グルテンに抗体ができるとやっかいです。
『以下のような臓器や体内物質が、グルテンの抗体の攻撃対象になることがわかっています。・何種類かの神経細胞・肝臓・脳・副腎皮質でできる酵素・甲状腺・卵巣・精巣・膵臓・胃・心臓・骨などの組織』
特に、上記の小脳と甲状腺には大きな影響を与えます。
西洋医学のアレルギー検査でも、グリアジンの抗体を調べます。
グルテンとの関係が疑われる病気
- 腸のトラブル(過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎など)
- 神経系の病気(自律神経失調症、神経症、頭痛、パーキンソン病、多発性硬化症など)
- 精神疾患(うつ病、躁うつ病、統合失調症、不安障害、自閉症、多動症、認知症など)
- 自己免疫疾患(慢性関節リウマチ、橋本病、バセドウ病、全身性エリテマトーデス、サルコイドーシスなど)
- 皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、線維筋痛症、慢性疲労症候群など)・生活習慣病(糖尿病、肥満など)
グルテンが引き起こす神経症状
- 小脳性運動失調症(運動機能を司る小脳の失調によって運動しにくくなる病気)
- 不随意運動を伴う神経症(多発性神経症、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパシー、散在性単神経炎)
- ミオパチー(筋肉病。筋力が無い、筋肉がやせてくるなどの総称)
- 自律神経失調症・片頭痛、頭痛・ミエロパチー(手足のマヒやしびれなどを起こす脊髄障害の総称)
- 乳児に見られる低緊張症(自分の体を支える筋肉の収縮が弱い状態)
- てんかん、脳症、舞踏病(踊るような動きで歩行する病気)、脳幹障害、ギランバレー症候群など
この本にのっている以外の乳製品とパンの問題点
牛乳やパンの問題点は他にもあります。
乳製品の問題点
牛乳は、牛が食べたものが濃縮されて出てきます。
人間も、授乳中には食事に気を付けますよね?
では牛はどうなんでしょう?
特に、農薬や放射線などの問題は、問題が大きくなる可能性がありますね。
パンの問題点
パンには、アレルギーを引き起こしたり、腸内でカビが増える要因にもなるイースト菌(酵母菌)が含まれています。
腸の中でカビを増やし、アルコールなどの毒素やガスを発生させます。
最初にも言ったように、乳製品やパンをやめることはすべての人に役立つわけではありませんが、食べてもメリットはほとんどありませんから、やめてみてもいいのではないでしょうか。