こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
なんでもかんでも熱中症で済ますのではなく、根本原因を考えるべきです。
『「非労作性熱中症」は、生前知られていなかった慢性心不全、糖尿病、低アルブミン血症などの既往症が、高温環境下に生じた脱水、横紋筋融解症、ケトアシドーシスなどを誘因として悪化し死亡した結果であり、「暑熱関連死」と呼ぶほうが適切である。 』
https://medical.mainichi.jp/articles/20250705/mmd/00m/411/009000c
熱中症の原因①薬害
熱中症予防に重要なのは水分摂取と塩分摂取ですね。
それを排泄する薬があるのです。
それは降圧剤(利尿薬など)や糖尿病薬です。
糖尿病の人が熱中症になりやすい原因ですよね。
慢性心不全の方は利尿薬を摂取している人も多いです。
ちなみに横紋筋融解症は高コレステロール薬で起こりやすいです。
これらを考えると薬害とも言えますよね。
お医者さんや薬剤師さんはきちんと説明しているのでしょうか?
特に糖尿病薬や降圧剤(高血圧の薬)を飲んでいる人は熱中症になりやすいので要注意なんです!!
下記の降圧剤はナトリウムと水を排出する薬なので、要注意です!!
- 利尿薬
- ARB(アンジオテンシンii受容体拮抗薬)
- ACEI(ACE阻害薬 =アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬 )
下記の糖尿病薬はアシドーシスを引き起こしたり利尿作用もあるので要注意です。
- SGLT2阻害薬
アシドーシス(Acidosis)とは、血液の酸性度(pH)が低下し酸性に傾いている状態です。
起こる症状は、
- 倦怠感
- 吐き気
- 頭痛
- 意識障害
- 心拍異常
- 呼吸の乱れ
- 筋力低下
などの症状を引き起こします。
熱中症の症状とよく似てますよね。
さらにペットボトル症候群と言って、スポーツドリンクなどに含まれている砂糖や加糖ブドウ糖液糖などの糖分がビタミンB1を大量に消費することによってアシドーシスが加速することがあります。
ビタミンB1が不足すると、解糖系により糖から作られたピルビン酸からアセチルCoAが合成できず、体内にピルビン酸と乳酸が溜まっていきます。
血液が酸性に傾いていき乳酸アシドーシスを引き起こすのです。
熱中症やアシドーシス、極度の低血圧になりやすいことを患者様に説明しているのでしょうか?
疑問ですね。
熱中症の原因②~低アルブミン血症に注意
熱中症予防には食事も重要 なんです。
暑いからといって、麺類やパンなどのあっさりしたものばかり食べていると、ビタミンB1不足や低アルブミン血症で熱中症になってしまう可能性があります。
アルブミンは肝臓で作られるたんぱく質で浸透圧を調整したり、組織に栄養(ミネラルや脂肪酸、ビタミンDなど)やホルモンを運ぶ役割があります。
低アルブミン血症の原因は、
- たんぱく質不足
- ビタミンB6不足
- マグネシウム不足
- 肝臓機能低下
などです。
ビタミンB6はカフェインやアルコールで消費されます。アルコールはマグネシウムも消費するので控えめに!!
熱中症の原因③糖の取り過ぎに注意!!
ビタミンB1は糖によって消費されますので、ビタミンB1を含まない白米や精製小麦やその加工品ばかり食べているとビタミンB1不足になり、下記のような問題を起こす可能性があります。
- アシドーシス(血液が酸性になる)になる
- エネルギー不足により低血圧で脳の血液量が減る
- 脳神経に影響してウェルニッケ脳症になる
こともあります。
熱中症には様々な原因があるんですよ。