こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は平均寿命と健康寿命のお話しです。
平均寿命と健康寿命の差~健康寿命を延ばすには
まずは本をご紹介します。
統計学的なデータと科学的な医学知識を使って、実によくまとめられた本です。
個人的には一部の内容に疑問点もありますが、素晴らしい本だと思います。
日本人の血管の問題、代謝の問題、活性酸素の問題などの医学的問題点についても書かれており、医学的知識の無い方には少し難しい部分があるかもしれません。
まず最初に日本人の今の問題点を表したデータがありますのでご紹介します。
■健康寿命が短い不幸
『健康寿命の統計については2013年(平成25年)のデータを見ると、その当時の男性の平均寿命が80.21歳に対して健康寿命は71.79歳で、その差は9.02年となっている。女性の平均寿命が86.61歳に対して健康寿命は74.21歳で、その差は12.40年となっている。』
健康寿命とは?
『健康寿命(けんこうじゅみょう、英: Health expectancy, Healthy life expectancy)とは日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと』
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%AF%BF%E5%91%BD より引用)
この本で一番皆さまに考えて頂きたいポイントがこれです。
女性は平均で12年は自立した生活ができないんですよ。辛いですよね。
もちろん本人が一番つらいですが介護する人もつらいですね。
この数字は伸び続けています。ですので日本は平均寿命が伸びたと言って喜んでいられないのです。
この本で書かれている日本人の体質をあげてみます。
- 日本人は血糖値が上昇しやすい
- 日本人は血管が弱い
- 日本人はインスリンが出にくい
- 日本人は牛乳に弱い
- 日本人は咀嚼力と消化力が弱い
- 日本人は腸の長さが弱点になる
- 日本人は肝臓が弱い
- 日本人は太りにやすくやせにくい
- 日本人は筋肉量が減りやすい
- 日本人は免疫力が低い
- 日本人は抗酸化力が弱い
この中で、すでに間違いがわかっているのが腸の長さです。
日本人が腸が長いというのは間違いであった、という研究データがすでに出ています。
健康寿命を延ばすには
この著者の素晴らしいところは、何か偏った食事法をすすめていないことです。
『日本人は体質の変化によって、必要な栄養素であっても摂り過ぎによって悪影響を受けることになったものがいくつもあるが、体質の特徴を強く意識して、ありきたりの表現かもしれないが、「バランスよく食べる」ことが今一番に求められる時代になっているのである』
これに関しては私自身100%賛成です。
当院でおこなっているフィシオエナジェティック検査を使えば、その人の体質がどうなのか、例えば糖質の代謝能力、脂質の代謝能力、タンパク質の代謝能力がどうなのかを調べることができますが、通常はわかりません。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
わからない人は、できるだけバランスよく、たくさんの種類を食べることがリスクを減らし健康寿命を延ばす一番の方法です。
炭水化物(糖質)に偏らない、タンパク質に偏らない、野菜に偏らない、未精製穀物・肉魚・野菜をバランスよく食べる、ということですね。
フィシオエナジェティックの経験則からいうと、代謝の問題がある人の中でいうと、糖質代謝の問題がある人が7割、タンパク質代謝の問題が2割、脂質代謝の問題が1割というところです。
ですので、糖質を食べ過ぎないほうがいいかもしれませんが、完全に糖質制限をしてしまうと、タンパク質の代謝に問題のある人は健康を害する可能性があります。
いつも私が言っているのは、糖質制限より精製されたもの制限。白砂糖、白米、精製小麦ですね。