こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日このような記事を見つけました。
『結論からいうと「ヨウ素」を大量に摂り過ぎると、甲状腺ホルモンが作られなくなってしまう(減る)ことあります。
→これを「ウォルフ-チャイコフ効果(Wolff-Chaikoff効果)」といいます。』
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/82ccee5e9cdd40c40009ac741db69f22ccb4f3fa より引用
ヨウ素の過剰摂取に注意!
上記の記事は当院のフィシオエナジェティック検査においてもよく出てくる問題です。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
日本人の場合、ヨウ素が不足するケースはほとんどありません。
ところが過剰により問題になるケースは非常に多いです。
ウォルフ-チャイコフ効果
ヨウ素が過剰になると甲状腺ホルモンが過剰になるのではと普通は思うでしょう。
ところがそうはならないのです。
ヨウ素が甲状腺に過剰に蓄積し、大量の活性酸素を発生させるので、逆に甲状腺ホルモンが作られなくなるのです。
これを「ウォルフ-チャイコフ効果」と呼ぶそうです。
ヨウ素が活性酸素を作る原理を利用したものが、うがい薬やヨードチンキ(赤チン)です。
活性酸素のパワーでウイルスや細菌をやっつけます。
ヨウ素不耐性
今から言うことは、当院の臨床上で気づいたことですが、ヨウ素不耐性の問題とセレニウム(セレン)と言うミネラル不足の問題がよくでてきます。
セレニウム(セレン)は、甲状腺ホルモン合成の際に使われるだけではなく、抗酸化物質としても働きます。
ビタミンC、ビタミンB群・ビタミンEとグルタチオンと協力し活性酸素を取り除く抗酸化酵素グルタチオンペルオキシターゼの材料になるのです。
ヨウ素過剰により大量の活性酸素が発生しセレニウムを消費するので、甲状腺ホルモンが作られなくなるのでは、と推測しています。
逆に言うとセレニウムをたくさん摂取していればヨウ素が過剰になっても、甲状腺ホルモンが合成できなくなることを防げるのではないか、ということです。
セレニウム(セレン)を含むもの
セレニウム(セレン)を含むものとしては、
- 玄米
- レバー
- 卵
- 魚介類
- 肉類
などがあります。
セレニウムサプリメント
日本人はヨウ素過剰摂取になりやすいが日本人以外はヨウ素不足になりやすい
実は、日本人はヨウ素過剰摂取になりやすいが日本人以外はヨウ素不足になりやすいのです。
日本では甲状腺ホルモンが減ると「ヨウ素(海藻類)を控えてください」と言われますが、海外では「ヨウ素をしっかり摂ってください」と言われます。
例えば、日本の原発事故の時にヨウ素剤が配られなかったのには理由があります。
ヨウ素過剰による問題の方が多いと判断したからです。
なぜ、日本人はヨウ素が過剰になるのでしょうか?
ヨウ素の摂取過剰
ヨウ素は、主に海藻類にたくさん含まれています。
特に昆布にはたくさんのヨウ素が含まれています。
日本では、ダシとして昆布をたくさん使っていますので、ヨウ素が過剰になりやすいんですね。
日本人にしかいない海藻類を分解する腸内細菌
海外では「海藻や海苔を食べすぎるとお腹を壊す」というのが普通だそうです。
海藻は雑草のようなもので、細胞壁が厚く消化しにくいのです。
ところが、日本人にだけ海藻類の消化を助ける腸内細菌が発見されたのです。
つまり、日本人だけが海藻を消化できますが、外国の方は消化できないため、お腹を壊すのです。
当然、ヨウ素を海藻から取り入れることができません。
土地にヨウ素が少ない場所で作られた野菜にはヨウ素が少なくなるため、海外ではヨウ素不足の方が多くなるのです。
アメリカでは塩にヨウ素が添加されているという話しを聞いたことがあります。