こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法治療院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の症例です。
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の原因が鉄アレルギー!?
フィシオエナジェティック検査でレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の原因を調べると、
- 肝臓に鉄が蓄積(鉄は肝臓にとって毒性があるので、肝臓機能が落ちると鉄の吸収を抑制します)
⇒ 鉄のデトックスについて詳しくはこちら - リーキガット症候群
⇒ リーキガット症候群について詳しくはこちら - 鉄のアレルギー ⇒ 鉄不足 ⇒ 脳の神経伝達物質ドーパミンの抑制 ⇒ レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の原因
- 第1頚椎の歪みによる胃酸不足
⇒ 上部頚椎カイロプラクティックについて詳しくはこちら
でした。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)とは?
脚がむずむずしたら読む本 眠れない…イライラする… [ 井上雄一 ]
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)とは、夕方から夜寝ているときに脚の奥がむずむずしたり、不快な感覚が沸き上がってきてじっとしていることができなかったり、痛痒かったりする症状を起こします。
「レストレスレッグス」とは英語で「落ち着かない脚」という意味です。
長時間続く方もいますので不眠症につながることもあります。
不眠症の5人に1人がレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)とも言われています。
特徴としては、
- 脚の不快感でしっとしてられない
- 安静にしているときに不快な症状が起こる
- 軽い運動によって不快感が軽くなる
- 症状は夕方から夜間にかけてひどくなる
当院の臨床では顔に症状が出る方もおられました。
不眠症の原因になりますのでつらいですよね。
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の原因
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)は医学的には鉄不足の問題やドーパミン不足の問題で起こるとされています。
上記のクライアント様の例でいうと、鉄が不足しているからと言って鉄を補充するのは危険なんですね。
鉄アレルギーがありますから。
鉄アレルギーの原因は、
- リーキガット症候群によって肝臓が疲弊している。
- 肝機能低下により錆びた鉄が蓄積してしまっている。
- 肝臓の抗酸化機能が落ちてる
などです。
この場合は鉄を摂取するより、錆びた鉄のリサイクル能力を上げる必要があるということです。
ドーパミン不足によりレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)が起こるかもしれません
鉄が不足するとドーパミンの合成ができなくなります。
鉄不足は当然貧血と診断されている方もいるかもしれません。
ドーパミンは快の感情と関わったり、最終的にはノルアドレナリンという交感神経を刺激するホルモンに変換されるため自律神経のコントロールにも関係します。
寝る時間帯というにはドーパミンが減る時間帯でもあります。
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)はドーパミンが不足している状態のパーキンソン病の患者様の約10%に起こるそうです。
ではなぜドーパミンが減ると足がむずむずするのでしょうか?
いくつかのヒントがあります。
- レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)は運動をすると緩和する
- レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)は夏場暑くなると悪化する
私は個人的には血管が過剰に拡張することによって起こるのではないかと思っています。
よる寝ている時間というのはリラックス神経である副交感神経が働く時間帯。副交感神経が働くと血管が拡張します。
副交感神経と交感神経はバランスをとっており、副交感神経が働くと交感神経が抑制され、交感神経が働くと副交感神経が抑制されます。
交感神経は主にアセチルコリンという神経伝達物質が関与し、交感神経はドーパミンやノルアドレナリンが関与します。
つまりドーパミンが減少するとアセチルコリンが働くという事。
例えば昼間活動するときに交感神経が過剰に働くと血管は収縮状態です。
そこからいきなり副交感神経が過剰に働くと、血行不良だった場所に急激に血液が流れ込むことになります。
これがレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の原因かもしれません。
運動すると血管は収縮します。だからましになる。
暖かくなると血管は拡張します。
だから酷くになるのかもしれません。
ドーパミン不足によって起こる症状
ドーパミン不足によって起こる症状としては、
- パーキンソン病(身体の振るえ、身体のすくみ、動きが止められない、突進、動けなくなる、つまずく、歩きにくい、足が重たい)
- 動作が鈍くなる。集中力、注意力が無くなる、無気力、社会から離れる、人との関わりがなくなる
- むずむず足症候群(レストレスレッグス症候群)
- 睡眠過多、睡眠障害(ナルコレプシー様症状)
- 嗅覚障害、嗅覚異常、嗅覚過敏
- 注意欠陥多動障害(ADHD)
- 筋肉硬直・痛み、顔の表情がなくなる、まばたきが減る、膝を伸ばせなくなる
- まぶしがり症
- 倦怠感、うつ病、双極性障害、恐れ
- 血糖値の問題(糖尿病、低血糖症)
- 便秘や下痢
- 胸に違和感
- 高プロラクチン(不妊症・無排卵)
- 甲状腺障害
- 嚥下障害
- 性欲低下
などがあります。
ドーパミンの生成機序
Lフェニルアラニン + (葉酸 + 鉄 + ナイアシン)
↓
Lチロシン + (葉酸 + 鉄 + ナイアシン)
↓
Lドーパ + ビタミンB6
↓
ドーパミン + (ビタミンC + 銅)
↓
ノルアドレナリン
ドーパミンを増やす栄養素/サプリメント
ドーパミンを増やす栄養素/サプリメントをご紹介します。
※下記のサプリメントは体質に合わない方もおられますので、自己判断での長期摂取はご注意ください。
マルチミネラル
アミノ酸複合
アミノ酸複合(個人輸入サイト「アイハーブ」)
他にも血管収縮に関わるホルモンはあります。
他にも血管収縮に関わるホルモンはあります。
- 甲状腺ホルモン
- 副腎ホルモン
- 下垂体ホルモン(甲状腺や副腎を刺激するホルモン)
- 脳神経伝達物質(アセチルコリン、セロトニンなど)
- 性ホルモン
など。
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)は女性のほうが多いので、女性ホルモンとの関連も疑われています。
ホルモン以外の問題もあるかもしれません
ホルモン以外の問題もあるかもしれません。
- 心臓機能の問題
- 腎臓機能の問題
など。
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群) は、統合失調症の薬の副作用でも起こります。統合失調症の薬の中にはドーパミンを抑制する薬もあるからです。
要するに、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)= 血管コントロール不全ということですね。
過去の経験から言うと、ドーパミン不足だけではなくドーパミン過剰やアセチルコリン不足でも起こるケースもあります。
昼間過剰に交感神経が刺激され血行不良になっているので、夜間急激に血流を回復させようとすると、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)が起こるかもしれません。
こういう場合は、交感神経を刺激するカバコやカフェイン、アルコールが悪化要因になります。
アセチルコリンを減らす花粉症やアレルギーの薬(抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬)なども、悪化の要因になるかもしれません。
鉄不足について
先ほども言ったように、鉄は毒性のあるミネラルです。蓄積すると様々な悪さをします。
一番は強力な酸化作用のある活性酸素を作り、炎症を引き起こすことです。
肝硬変などの慢性炎症の原因になると言われています。
鉄が少なめな方が長生きできるのでは、という説もあるくらいです。
鉄はありふれた大量に摂取しているはずなのに吸収されていないのは、吸収を抑えるホルモンが存在しており、できるだけ鉄を吸収しないようにしているということもわかってきています。
もちろん不足しすぎるとレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群) など様々な症状を起こしますが、それでも鉄剤を取るのは危険です。
鉄が吸収しにくい原因、鉄が錆びてしまう原因を取り除かないと鉄剤をとっても利用できないばかりか、ピロリ菌などの悪玉細菌を増やす原因になったり、蓄積して全身に悪さをする原因になります。注意しましょう!!
鉄のことについて書いてある面白い本があります。
この本には鉄の代謝がうまくいかなくなる遺伝子を持った人がなぜ、生き残っているのか?という話しが載っています。
結論からいうと、アフリカ地域ではペストという伝染病で大勢の方が無くなるのですが、この遺伝子を持った人はペストにかからなかったからだそうです。
鉄は細菌にとって一番の栄養になります。その鉄が無いために細菌が増えないのです。
著者は「40年は確実に生きれるが、40年後に必ず死ぬ遺伝子」という表現をしています。極端ですが、言いたいことは分かる気がします。
こういう人たちは肝臓にどんどん鉄がたまってしまうので、瀉血(しゃけつ:血を抜く)すると体調が良くなることがあるそうです。
瀉血療法は3000年前から世界中で行われてきた治療法で18~19世紀まではさかんに行われていたそうです。それがたった100年で西洋医学の台頭によりなくなってしまいました。
3000年も続いた先人の知恵を科学的根拠がないという理由であっという間に滅ぼしてしまう・・・。
何とも言えませんね。
また風邪の時に元気をつけさせようとして、栄養を無理やり取らせるのは逆効果になります。
細菌性の風邪の場合、細菌が増えます。食欲がなくなるのは鉄を絶って細菌が増えないようにするためなのです。
鉄代謝異常は遺伝性だけではありません。肝機能低下でも起こります。
例えば海外では肝臓ガンに鉄のキレート剤(解毒剤)を使うこともあるそうです。
その場合は鉄を摂取するのではなく、肝臓をフォローしないといけません。
鉄剤を摂取する場合、どうしたらいいのか?
鉄剤を摂取する場合、どうしたらいいのでしょうか?
肝臓のフォローや、ビタミンC、ビタミンP(フラボノイド:タマネギや柑橘類に含まれています)と同時に取ると問題ないケースもあります。
ビタミンCサプリメント
ビタミンP(ケルセチン・バイオフラボノイドなど)サプリメント
ビタミンP(ケルセチン)は、鉄の蓄積を抑制する作用があります。
自然な食べ物で鉄が多いもの(ほうれん草など)は通常、抗酸化物質(ビタミンP)や酵素が入っていますので大丈夫です。ご安心ください。
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の原因が鉄アレルギーかもしれません。原因不明のレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)でお悩みの方、お気軽にご相談ください。