こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の病院に行っても治らない症状専門の自然療法院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、アルデヒドの一種「アクロレイン」についてこのような記事を見つけました。
『アクロレインは、飲酒・二日酔い等の原因物質アセトアルデヒドよりも遥かに高い反応性を持つ不飽和アルデヒドであり、主に、車の排気ガスやタバコの煙、古い油での揚げ物などに含まれ、外因的に体内に取り込まれ、その高い毒性が知られていました。』
https://research-er.jp/articles/view/143752 より引用
アクロレインとは?
アクロレインは上記にあるように、車の排気ガスやタバコの煙、古い油での揚げ物などに含まれるアルデヒドの一種です。
植物性の油の問題はたくさんあります。
当院ではアクロレインの検査アンプルは持っていないので酸化した油や古い油の問題点を検証するのは難しく、トランス脂肪酸の影響しか測れていません。
今後手に入れたい検査アンプルですね。
アクロレインについてChatGPTに聞いてみました。
アクロレイン(Acrolein)は、非常に刺激性が強く、毒性の高い有機化合物で、化学式は C₃H₄O(または CH₂=CH–CHO)です。不飽和アルデヒドの一種で、**「焦げた油のにおい」**の主成分としても知られています。
🔬 基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
化学名 | プロペナール(acrolein) |
構造式 | CH₂=CH–CHO |
分子量 | 約 56.06 g/mol |
物理的性質 | 無色~淡黄色の液体、強い刺激臭 |
沸点 | 約 52.5 °C |
引火点 | −26 °C(非常に引火しやすい) |
☠️ 毒性・危険性
- 強い刺激性があり、吸入・皮膚接触・眼への接触で有害。
- 微量でも肺や目、喉などの粘膜を強く刺激します。
- 高濃度では致死的なこともあります。
- 細胞内の抗酸化物質(グルタチオン)と反応し、酸化ストレスや細胞死を引き起こすことがあります。
🏭 用途
- 工業用途:殺菌剤、殺藻剤、化学品合成の中間体(アクリル酸など)
- バイオ研究:電子顕微鏡用の固定剤
- 歴史的用途:第一次世界大戦では毒ガス兵器(仏軍が「パピット」と呼んで使用)
🔥 発生源
- 調理中の油の過熱:植物油などが高温になると、アクロレインが発生し、「焦げた臭い」の原因になります。
- タバコの煙にも含まれ、健康リスクの一因となります。
🧪 生体内での挙動
- 肝臓では主にグルタチオンとの抱合反応で解毒され、尿中へ排泄されます。
- 酵素的には アルデヒド脱水素酵素(ALDH) によってアクリル酸に変換される経路もあります。
アルデヒド類で当院で検査に使っているのはアセドアルデヒドの検査アンプルです。
アセトアルデヒドの代謝は他のアルデヒドと違うの?
アセトアルデヒドの代謝は他のアルデヒドと違うのでしょうか?
こてもChatGPTに聞いてみました。
アクロレインは、体内(特に肝臓)で非常に反応性が高いため、迅速に解毒される必要があります。肝臓におけるアクロレインの代謝は、主に以下の経路で進みます。
🔬 肝臓でのアクロレイン代謝経路
1. グルタチオン抱合反応(主な経路)
アクロレインは非常に電気陰性で、細胞内の**グルタチオン(GSH)**と速やかに反応して抱合体を形成します。
- 反応式(簡略化):Acrolein+GSH→GS-Acrolein(抱合体)\text{Acrolein} + \text{GSH} → \text{GS-Acrolein(抱合体)}
この抱合体は、水溶性となり、さらに代謝されて尿中に排泄されます。
✅ この経路は細胞の防御機構として非常に重要で、アクロレインの毒性を軽減します。
2. アルデヒド脱水素酵素(ALDH)による酸化
アクロレインはアルデヒドの構造を持つため、**ALDH(アルデヒド脱水素酵素)**によってカルボン酸(アクリル酸)へ酸化されることがあります。
- 反応:Acrolein→Acrylic acid(アクリル酸)\text{Acrolein} → \text{Acrylic acid}(アクリル酸)
これは代謝経路としては補助的で、抱合反応に比べて少ない割合です。
3. ミクロソーム系の代謝(シトクロムP450系)
肝臓のミクロソーム酵素(CYP)によっても代謝される可能性はありますが、アクロレインは反応性が高すぎて、主に非酵素的なグルタチオン抱合が優先されます。
⚠️ 毒性と代謝の関係
- アクロレインがグルタチオン枯渇を引き起こすと、細胞は酸化ストレスにさらされ、細胞死(アポトーシス)や組織損傷の原因になります。
- 特に肝臓・肺・神経系ではこのようなストレスが毒性発現に直結します。
📚 参考資料
- Esterbauer et al., 1991: "Chemistry and Biochemistry of 4-hydroxynonenal, Malonaldehyde and Related Aldehydes"
- Kehrer & Biswal, 2000: "The molecular effects of acrolein"
- 日本薬学会:毒性学ハンドブック
アクロレインの代謝もアセトアルデヒドの代謝経路も同じようですね。
肝臓のアセトアルデヒド代謝に問題がなければ大丈夫でしょう。