こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法治療院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
本日は先日ご紹介した腸に関する本の続きです。
『「腸と脳」の科学 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき 』
著者:坪井 貴司
出版社:ブルーバックス
価格:1210円(税込み)
「腸と脳」の科学 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき (ブルーバックス) [ 坪井 貴司 ]
腸肝相関
腸肝相関と呼ばれる概念があります。
『腸管バリア機能は完全ではないため、未消化のタンパク質や細菌、ウイルスなどが栄養成分と共に腸管バリアを通過して、組織内に侵入してきます。それら侵入してきた物質に対処するのが二次バリアと呼ばれるものです。この二次バリアを突破した異物は、腸管から肝臓へとつながる血管である門脈を介して肝臓の類洞に到着します。この類洞内の免疫系細胞であるクッパー細胞が待ち構えていて、肝臓に侵入してきた異物を取り除きます。このように、消化管と肝臓は連携して、生体防御に関与していることから、腸肝相関と呼ばれています。』
腸管バリアに問題が起こることをリーキーガット症候群(腸漏れ症候群)とも言います。
当院のフィシオエナジェティック検査では、リーキーガット症候群は免疫と肝臓を疲弊させ、肝臓の機能が落ちる一番の要因になります。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
腸肝脳相関
腸肝脳相関と呼ばれる概念もあります。
『マウスに大腸炎を発症させると、肝臓から脳へ情報を伝達する迷走神経(迷走神経肝臓枝求心路と呼ばれる)を介して脳の孤束核にその情報が伝えられます。さらに、脳に伝達された情報は、今度は副交感神経である左側の迷走神経(左迷走神経遠心路と呼ばれる)を活性化し、その情報が腸に到達して、腸管提示細胞を活性化していたのです。
これらの結果から、腸内の情報が肝臓を介して脳へ伝えられ、その情報が再び腸に戻ってきて、腸管の循環を維持する「腸肝脳相関」というしくみが存在することが明らかになりました。』
肝臓が腸管をコントロールしているとも言えます。
腸管に異常が起こると被害を被るのは肝臓ですからね。
この本には「腸肺相関」と言う概念や、「腸腎相関」、「腸筋相関」という概念についても書かれています。
とても面白い、ぜひ読んでみてください!!