こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、このような記事を見つけました。
『殿様枕症候群(Shogun pillow syndrome)』は、国立循環器病研究センターの研究チームが提唱した‟新しい病気の概念”です。
高い枕で寝る人ほど、脳卒中の原因の一つである特発性椎骨動脈解離の発症率が高くなるというもの。椎骨動脈(ついこつどうみゃく)は首の後ろの肺動脈血管で、これが裂けてしまうことで脳卒中を引き起こします。
特発性椎骨動脈解離は、15歳~45歳の脳卒中患者の1割程度を占めています。』
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1011315 より引用
殿様枕症候群による特発性椎骨動脈解離
椎骨動脈は、頚椎の小さな穴(横突孔)を通っている、首にある動脈の一つです。
小脳、脳幹、後頭葉などに血液を運びます。
脳幹部に入ると両側の椎骨動脈は一本の脳底動脈となり、脳幹や小脳に血液を運びます。
椎骨動脈は構造上、負担がかかりやすい
椎骨動脈は構造上、負担がかかりやすいんです。
椎骨動脈は頚椎の小さな穴のような所(横突孔)を通っているため非常に細く、頚椎に起きた異常(アトラス=第1頚椎のずれ・骨棘、むち打ち症の後遺症など)の影響を受けやすいのです。
寝るときの体制による椎骨動脈への負担
寝るときの体制による椎骨動脈に負担がかかることもあります。
上記の記事のように枕が高すぎることが原因の『殿様枕症候群(Shogun pillow syndrome)』のようなケースがあります。
他にもうつぶせ寝で大きく首をねじって寝ることも大きな負担になります。
特発性椎骨動脈解離とは
この記事にある特発性椎骨動脈解離についてChatGptに聞いてみました。。
特発性椎骨動脈解離(Idiopathic vertebral artery dissection)は、椎骨動脈が突然、通常は外傷や明らかな原因がない状態で解離する現象を指します。椎骨動脈は頸部椎骨(首の椎骨)を通っている血管であり、その解離は血管の内層と外層が互いに分離してしまう状態を指します。
椎骨動脈解離は、血液がこの分離した層に入り込むことで、血管の腔が広がることがあります。これにより、血液の流れが変化し、血栓や塞栓物が形成され、重篤な神経学的な症状や脳卒中を引き起こす可能性があります。
特発性椎骨動脈解離が発生する具体的な原因はよくわかっていませんが、通常は外傷や動脈壁の先天的な異常、または特定の遺伝的な要因が関与している可能性があります。診断はしばしば画像診断技術(MRIやCTアンギオグラフィーなど)を使用して行われ、治療は症状の程度に応じて保守的な管理から手術までさまざまです。
椎骨動脈解離はまれな状態であり、発症した場合は早期の診断と治療が重要です。症状に注意を払い、専門医の指導のもとで適切な治療を受けることが重要です。
おそらく血管への過度な負担だけではなく、血管内部にも問題があるから椎骨動脈解離になると思われます。
その原因はさまざま考えられます。
首の痛みの原因として当院のフィシオエナジェティック検査でも椎骨動脈の問題が出ることもあります。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
椎骨動脈解離を防ぐ枕
枕の高さは自分で選ぶのは結構難しいですね。
枕はできるだけ低いほうが良いのですが、すでにストレートネックになっている方は低い枕だと顎が上がったり、腰が反ったりして寝にくいケースがあります。
枕の高さが合っているのかの基準は寝たときに顔の面が地面と平行になっていること。
顎が上がっていれば枕は少し高いほうが良いでしょう。
顎が引けていれば低い方がよいでしょう。
枕なしで顎が上がらないのであれば枕なしでもいいでしょう。