こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、プロテインに関するこのような記事を見つけました。
『プロテインの摂取は、腎機能障害を引き起こすおそれがあります。腎臓は、体内に蓄積した毒素や老廃物を外に排出する機能を持つ重要な臓器。一般に「沈黙の臓器」と呼ばれており、機能が低下しても自覚症状がありません。しかし、やがて症状に気がつくとすでに手遅れで、慢性腎臓病に陥ります。』
https://news.livedoor.com/article/detail/26561125/ より引用
プロテイン摂取の副作用
筋力トレーニングやスポーツをしている方はプロテインを摂取している人は多いですね。
やけにプロテイン(タンパク質)の摂取をすすめる栄養療法のグループもありますよね。
タンパク質は重要な栄養素ですが、プロテインでたんぱく質を摂取する必要はないとは思います。
プロテインの副作用①腸内環境の悪化
特に日本人は胃酸が少ない体質なのでタンパク質の過剰摂取には向いていません。
日本人は欧米人と比べて、人種的(遺伝的)に胃酸が半分程度しかないということが分かっています。
しかも、胃酸は思春期を頂点に右肩下がりに減っていきます。
胃酸はタンパク質を消化するのに重要なので、胃酸が少なくなるとタンパク質の消化がうまくできなくなります。
腸内環境の悪化にもつながります。
未消化のタンパク質がリーキーガット症候群により腸内に入り込むと、アレルギーの原因になります。
だから、プロテインを摂取するよりアミノ酸の形で摂取した方が良いと思われます。
プロテインの副作用②肝臓や腎臓に負担がかかる
たんぱく質を代謝しエネルギーを得るにあたり、副産物ができるため肝臓や腎臓に負担がかかります。
たんぱく質代謝とは?
たんぱく質は消化器官によってアミノ酸に分解されます。
アミノ酸のうち「ケト原生アミノ酸」はピルビン酸に変わり、糖質と同じように「アセチルCoA」となり、クエン酸回路(TCA回路)に組み込まれます。
アミノ酸のうち「糖原生アミノ酸」は「オキザロ酢酸」に変えられ、最終的にグルコースになります。
これを「糖新生」と言います。
生体の血糖値が低下したときに糖新生が行われます。
アンモニアの問題
アミノ酸には有害な「窒素(N)」が含まれています。
代謝によって生じた窒素は、グルタミンやアラニンに取り込まれてから、肝臓に運ばれ、「尿素サイクル」により代謝産物である窒素を含むアンモニアが尿素に変換され、腎臓から尿中に排出されます。
アンモニアの問題としては、
- エネルギー源であるATPの産生を妨げる
- 脳を動かす主要なエネルギーであるグルコースの生成を妨げる
- ブレインフォグ
- 興奮性神経伝達物質グルタミン酸が過剰になる
- 脳疾患(統合失調症、てんかん、など)
などがあります。
ではプロテイン摂取の副作用で腎機能障害になる!?
ではプロテイン摂取の副作用で腎機能障害になるのでしょうか?
この記事は煽りすぎですよね。
プロテインが毒だとか、プロテインで腎機能障害とか、、、、極端すぎます。
もちろんプロテインが原因で元々腎機能障害がある方の腎機能障害が悪化する可能性はあると思いますが、原因にはならないのではないかと思っています。