こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
今日は心の病のお話しです。
心の病がどういう脳の問題によって起こるのかについて書かれた本です。
新書ですので一般の方にもわかりやすく、でも専門的で奥深い内容が書かれています。
章ごとに著者が違うので12人の専門家が書いたバランスの良い本ですね。
『心の病の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか 』
編者:林(高木) 朗子 , 加藤 忠史
出版社:講談社
定価:1210円(税込)
「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス) [ 林(高木) 朗子 ]
抗うつ薬を処方することがどれだけ危険な事なのか
その中で、過去にも何度もお話してことがある問題について書かれている部分をご紹介します。
『服用後に自殺のリスクが増加するケースがある可能性も示されています。とくに、双極性障害の患者さんに抗うつ薬が処方された場合にその危険性が高まります。双極性障害は、気分が高揚する躁状態とうつ状態を繰り返す病気で、うつ病とは別の精神疾患です。しかし、その患者さんがうつ状態のときに初めて受診した場合、「躁状態になったことがあります」と言わなければ、問診ではうつ病との区別がつきません。そのため、抗うつ薬が処分されてしまうことがあります。双極性障害の患者さんが抗うつ薬を服用すると、気分は落ち込んでいるのに自殺する元気は出てしまう、といった最悪のケースが起き得るのです。』
そもそも問診だけでこんな危険な薬を処方するのはあり得ないですよね。
抗うつ薬を処方することがどれだけ危険な事なのか、お医者様にはよく考えていただきたいと思います。
私個人的にも問診で判断するのは不可能です。
フィシオエナジェティック検査で調べてようやくわかる感じです。
⇒ フィシオエナジェティックについて詳しくはこちら
長年調べていても問診で判断するのは不可能で、しいて言うなら、
うつ病の方は、
- やる気は出ないけどパワーがなさ過ぎてイライラしたり不安になったり悩んでいる感じではない
- 行動するパワーがなくなるので、動かなくなる
- パワーがなさすぎるので死にたいと思うことは少ないし思っても行動できない
という感じでしょうか?
双極性障害の方は、
- 嫌いな事に対してやる気は怒らないけど、好きなことに対してはやる気が出る
- 不安になったりイライラするパワーがある
- 自殺するパワーがある
などがありますが、それでも問診で判断するのは不可能。
不可能なものに抗うつ薬を処方することがどれだけ危険な事なのか、ということを知っていただきたいと思います。
小脳機能障害がADHD症状になる仕組み
小脳機能の問題によって精神疾患(ADHD)になる仕組みについてこう書かれています。
『小脳は、平衡感覚や運動機能に関わることが以前から知られていましたが、最近は認知機能にも関わっていることが分かっています。
その認知機能の一つが時間感覚です。同じ間隔で鳴るブザー音に合わせてボタンを繰り返し押してもらい、ブザー音が消えた後もできるだけ同じ間隔でボタンを繰り返し押すように求める課題を行います。そうなると、ADHDの人ではボタン押しの感覚(タイミング)のずれが、定型発達者に比べて大きいというのです。会話をするのにしてもタイミングが大切ですし、普段過ごしていない、落ち着きがない、不注意といった症状に関係しているというのです。』
タイトルは『小脳機能の障害-時間感覚がずれて、待てない・落ち着きがない・不注意となる』です。
そうなんだ時間感覚なんだ。。。。
もちろん正解ではないかもしれませんが、確かに小脳の問題がADHDっぽい症状に関係することはあります。