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重金属や放射性物質の影響と周期表の関係

投稿日:2022年5月2日 更新日:

こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。

重金属や放射性物質の影響と周期表の関係のついて書かれた本をご紹介します。

 

重金属や放射性物質の影響と周期表の関係

 

元素周期表で世界はすべて読み解ける
元素周期表で世界はすべて読み解ける 宇宙、地球、人体の成り立ち (光文社新書) [ 吉田たかよし ]

 

この本には放射性物質が何故人体に影響するのか、必須ミネラルや有害な重金属についてが周期表を使ってわかりやすく説明してあります。

周期表ってほとんどの方が学生の時に勉強していると思います。

この本を読むと少し周期表が身近なものに感じられるかもしれません。

 

放射性物質の影響と周期表の関係

放射性物質の影響や重金属の影響を考えるときに周期表を見ると非常にわかりやすいです。

周期表と放射性物質の影響

 

『周期表の縦一列は、最も外側の電子が良く似た状態であることが多い(族もしくはグループと呼ぶ。一番左がグループ1)。最も外側の電子の数で、元素のおおよその性質が決まる。』

 

「セシウム(Cs)を体内に蓄積させないためには、カリウム(K)をとること」

「ストロンチウム(Sr)を体内に蓄積させないためにカルシウム(Ca)をとること」

について分かりやすく説明しています。

セシウムやストロンチウムは福島原発のときによく聞きましたね。

セシウム(Cs)とカリウム(K)は同じグループ1、ストロンチウム(Sr)とカルシウム(Ca)は同じグループ2、ですので性質がよく似ているんですね。

ですのでカリウムと同じル-トでセシウムが吸収されます。

そしてカリウムの利用を阻害してしまうのです。

 

カリウムは神経や筋肉に重要な栄養素、ということはそこに入り込むということなんです。

ですので筋肉や神経に影響するのですが、一番怖いのは心臓の筋肉(心筋)ですね。

カルシウムは骨ですからストロンチウムは骨に入りこみます。

骨に影響するのはもちろんのこと、骨髄にも影響するので白血病とも関係します。

 

カリウムやカルシウムが体内にたくさんあるとセシウムやストロンチウムが影響しにくくなるということです。

 

毒になる金属(重金属など)について

  1. 周期表で人体がよく使う元素の真下にある元素は、毒性のある事が多い
  2. 遷移元素が健康に有益か毒になるかは、周期表の横一列がだいたい同じ(横一列を周期と呼ぶ)

 

1,周期表で人体がよく使う元素の真下にある元素は、毒性のある事が多い

亜鉛・カドミウム・水銀は同じ縦のグループに属します。

この3つの元素は化学的にもよく似ているのです。

亜鉛の真下にあるカドミウム・水銀は亜鉛を吸収するルートに沿って人体に吸収されます。

亜鉛は100種類を超える酵素の活性を高める働きがあります。

水銀やカドミウムはその亜鉛の利用を阻害するのです。

 

水銀にメチル基が結合してメチル水銀という化合物になると、脂に溶ける性質に変わり、人体に吸収されやすくなります。

さらにメチル水銀は、システインというアミノ酸と複合体をつくり、どんどん脳に入っていくのです。

その結果、中枢神経が侵され、感覚器に異常をきたす、運動ができなくなる、視野が異常に狭くなる、言葉がうまく話せない、手足が震えるといった深刻な症状が現われるのです。

メチル水銀の公害で有名なものに水俣病があります。

硫黄を含むシステインやメチオニンと結合するというのは、亜鉛にも水銀・カドミウムにも共通して見られる特徴です。

人体で働く多くの酵素がメチオニンやシステインを含んでいます。

亜鉛は硫黄と結合する能力を使って酵素の働きを高めます。

カドミウムや水銀は酵素が持つメチオニンやシステインと結合してしまうことで、酵素の働きをおかしくします。

亜鉛が不足して体内で空席ができると、水銀もカドミウムも取り込まれやすくなります。

ですので、亜鉛を豊富に摂取していれば水銀もカドミウムも席取り競争に敗れ、影響しにくくなるのです。

カドミウムによる公害で有名なのがイタイイタイ病ですが、これは亜鉛を採掘する鉱山が原因だったのです。

亜鉛の不純物として1%程度、カドミウムが含まれていましたそうです。

 

2,遷移元素が健康に有益か毒になるかは、周期表の横一列がだいたい同じ(横一列を周期と呼ぶ)

遷移元素はグループ3からグループ11までを占めます(グループ1が一番左側)。

遷移元素は横方向で元素の性質が似ています。

第4周期であるスカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)は人体にとっておおむね微量を必要とする元素です。

一番重要なのが鉄、次に銅で次にコバルトです。

第5周期の遷移元素はすべて人体にたいして弱い毒性も持っています。唯一注意が必要なのがモリブデンです。

モリブデンは人体にとって必須の元素で、体内で働く酵素の活性部位に存在しています。

当院でも肝臓の解毒酵素の活性に重要な役割として良く出てきます。

 

その他ミネラルについて

セレンはビタミンEの約500倍の抗酸化力があり、がんや動脈硬化の予防、それに更年期障害の症状の改善に役立つ効果を持っています。

しかしセレンを大量に取り過ぎると、逆にがんを誘発するほか、高血圧や白内障の原因になります。

この本にも、重金属の歴史と人体にどのように影響するのか、が書かれています。

同じようなことも書かれているのでこれだけ説明します。

 

重金属の害

  1. 細胞膜での障害
  2. 酵素活性への障害
  3. タンパク合成能の低下
  4. 金属代謝の障害
  5. 活性酸素を発生させる

 

有害な重金属は食物連鎖で濃縮されていきますので、マグロ、キンメダイなどの大型魚にはあまり食べない方がいいですね。

特に子どもと妊婦さんは注意してくださいね。

※当院でおこなうフィシオエナジェティック検査は医学的な検査ではありません。どうすれば解決するのかはわかりますが、診断は基本的には行いません。あくまで診断については医療機関でお願い致します。

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