こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法整体院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、このような記事を見つけました。
『アトピー性皮膚炎の治療薬として注目されているデュピルマブですが、最近、この薬を使用中の患者さんで菌状息肉症と呼ばれる皮膚リンパ腫を発症するケースが報告されています。
菌状息肉症は、皮膚の表面にできる紅斑(こうはん)や硬く隆起した局面などの症状が特徴的で、進行すると全身の皮膚に広がったり、リンパ節や内臓に広がることもある難治性の疾患です。
デュピルマブは、アトピー性皮膚炎の炎症を引き起こす IL-4とIL-13という物質の働きを抑える抗体製剤ですが、皮膚リンパ腫の発症メカニズムにこれらの物質が関与している可能性も指摘されています。』
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0562d967d3c510f775f933d50e1a56ea386e1b1e より引用
以前はアトピー性皮膚炎にはステロイド(コルチゾール)がメインでしたが、最近いろいろなタイプの抗炎症薬が出てきています。
鎮痛薬系以外に白血球が作るサイトカイン(インターロイキン(IL)やTNF-αなど)を抑制するものが出てきています。
そもそも炎症って何でしょうか?
炎症の意味
炎症とは、からだの中で起きている異常状態に対する正常な反応(防御反応)です。
炎症がうまく働くと異物が追い出され、傷ついた細胞が修復され、生体は元の状態に戻ります。
本来炎症は治癒反応の一部です。
炎症を止めるということは正常な治癒反応も止めるということ。
炎症には意味があるのです。
必ず副作用があります。
過剰な炎症
もちろん過剰な炎症は問題です。
本来治癒反応が終わるとともに炎症が終わるのですが、まれに終わらないことがあります。
分かりやすいものとしてはアレルギー反応による炎症や自己免疫疾患による炎症ですね。
過剰な炎症のみ抑えることができればいいのですが、西洋医学的な薬には過剰な炎症だけではなく必要な炎症も抑えてしまうので必ず副作用があります。
炎症を引き起こすサイトカイン
炎症が局所で起こるのに、その影響は全身に及びます。
それは、炎症性サイトカインというタンパク質が炎症組織で作られ、全身に広がるからです。
現在サイトカインは数十種類見つかっています
サイトカインの種類
- 炎症性サイトカイン ⇒ TNF-α、IL-6、IL-1、IL-18など
- 抗ウイルス作用を持つサイトカイン ⇒ Ⅰ型インターフェロン(IFN-α、IFN-β)
- TNF-α(マクロファージが産生) ⇒ インスリン抵抗性
- IL-4(好塩基球が産生) ⇒ アレルギー反応、特に喘息
インターロイキン(IL)
IL(インターロイキン)はサイトカインの一種です。
現在ではIL-1からIL-39まで約40種類が見つかっています。
主に白血球が作りますが、白血球以外の細胞によってつくられるものもあります。
インターロイキンは主に免疫系の細胞増殖・分化・活性化・細胞死の制御に係わります。