こんにちは。大阪府池田市/阪急宝塚線池田駅の自然療法院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
先日、お酒(アセトアルデヒド)に関するこのような記事を見つけました。
『「お酒を飲んでもまったく酔わない人もいれば、すぐに酔う人もいます。後者の場合は、アセトアルデヒドが溜まりやすいので要注意です。さらに、お酒を飲んで顔が赤くなる人もいます。これは医学用語で『フラッシャー』と呼ばれ、ほかの人と比べて食道がんのリスクが5~16倍も高いと言われています」』
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a87734350ec8ab4e3e301aa78f4eb46d3a232aa より引用
お酒は百薬の長?
結論から言うとお酒は百薬の長ではありません。
ただ影響の大きい人と少ない人がいるので、個人差があります。
発がん性物質アセトアルデヒド
アセトアルデヒドは発ガン性物質です。
エタノール(アルコール)の肝臓での代謝の際にできる中間生成物でもあります。
アセトアルデヒドの害
アセトアルデヒドは、一般的には二日酔いの原因として有名ですね。
顔が赤くなるのはアセトアルデヒドの影響です。
アセトアルデヒドは慢性炎症を引き起こします。
慢性炎症を起こすので発がん性物質と言われています。
アセトアルデヒドの害としては、
- 視覚障害(視神経に悪影響)
- 記憶障害
- 頭痛
- 吐き気
- 動悸
- 関節痛(腰痛や肩こり首の痛みなど)
- 血管障害
- 鼻炎などの慢性炎症
を起こすことがあります。
アセトアルデヒドの代謝能力は遺伝的要素が大きいです
アセトアルデヒドの代謝能力は遺伝的要素が大きいです。
2型アルデヒド脱水素酵素という酵素により、アセトアルデヒドが酸化され酢酸などに無毒化されます。
日本人はアセトアルデヒドを代謝する酵素が少いか、遺伝的問題で酵素を全く持っていない人もたくさんいます。
お酒を飲んでも全く酔わないというアセドアルデヒド代謝酵素が多い人は日本人にはほとんどいません。
当然アルコールを全く飲めない人(アセトアルデヒドを分解する酵素を遺伝的に持っていない人)は発ガンのリスクが上がる、ということになるのです。
発ガン性物質アセトアルデヒドによるガン
発ガン性物質アセトアルデヒドによるガンとしては特に、
- 口腔ガン
- 咽頭ガン
- 食道ガン
- 胃ガン
との因果関係があると言われています。
アセトアルデヒドはアルコール依存症の原因物質でもあります。
肝臓のアセトアルデヒド解毒能力が低いほど、アルコール依存症になりやすいということになります。
クライアントさんにこの話しをすると「肝臓が強い人が依存症になると思っていました」という反応が多いです。
皆様勘違いされていますね。
お酒に強い人は、少々アルコール飲んでも顔が赤くなることもありませんし、アルコールであまり酔わないので依存することもないのです。
アルコールは強いけど普段は飲まない人が本当に肝臓の強い人です。
アセトアルデヒドを含むもの
アセトアルデヒドを含むものは、お酒だけではありません。
アセトアルデヒドを含むものとしては、
- アルコール(エタノール・エチルアルコール)
- タバコ
- 醤油などの発酵食品
- 真菌類(真菌や酵母菌(イースト、カンジダ菌)の排泄物
などがあります。
アセトアルデヒドは、糖質(炭水化物)を利用して腸の悪玉菌(カンジダ菌)が作り出します。
ですので、アルコールを飲まなくてもある程度発生します。
アセトアルデヒドの代謝に役立つかもしれない栄養素やハーブ
アセトアルデヒドの代謝に役立つかもしれない栄養素やハーブをご紹介します。
※下記のハーブや栄養サプリメントは合わないケースもありますので一か月以上の長期使用は控えてください。
ウコン(クルクミン)
ビタミンB-6サプリメント
アセトアルデヒドの代謝機能は
アセトアルデヒドの代謝機能は血液検査ではわかりません
アセトアルデヒドの代謝機能は血液検査ではわかりません
アセトアルデヒドの代謝能力が落ちていたとしても、血液検査で問題はほとんど出ません。
肝臓の機能低下をクライアント様に指摘すると皆様、
「肝機能検査では引っかかったことはありません」
とおっしゃいます。
でも、本当に血液検査で肝機能を調べているのでしょうか?
例えば、アルコール(お酒)を全く飲めない人は血液検査で引っかかりますか?
引っかからないですよね?
血液検査で調べているのは、ほぼ急性の肝炎であって、肝臓の機能を調べているのではないのです。
最後に
がんを防ぐためのポイントはアルコールを飲むと顔が赤くなる人はお酒を飲んではいけない、ということです。
アルコール弱いので毎日ちょっとずつしか飲まないので大丈夫、と言っている人ほど危ないのです。
ご注意を!!